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施工事例(拡幅工事・歩道設置工事)

【施工事例】宇都宮向田線 拡幅工事および歩道設置工事

本工事は、宇都宮向田線における通行安全性と利便性の向上を目的とした、歩道設置を伴う道路拡幅工事です。沿線には住宅や農地が広がっており、通学路や地域住民の生活道路として利用されているこの道路は、従来は車道幅員が狭く、歩行者が通行するには非常に危険な状況でした。こうした課題を解消するため、今回の事業では計画的な拡幅および歩道の新設が行われています。

【工事の目的と背景】
宇都宮向田線は、地域を縦断する主要生活道路の一つであり、近年の交通量の増加により、歩行者と車両の接触リスクが高まっていました。とくに通学時間帯には小学生や高齢者の歩行も多く、歩車分離が急務とされていた箇所です。 今回の拡幅工事の主眼は、車道と歩道の明確な区分けによって、歩行者の安全を確保し、交通の円滑化を図ることです。これに伴い、既存の農地との境界部には土留め工事を行い、安定した道路基盤を確保したうえで、歩道スペースを新設する構造となっています。
【施工の流れと現場対応】
本工事では、周辺の田んぼや農業用水路などとの調整が非常に重要となりました。とくに、田んぼに水が入る前の限られた期間内で外構にかかる作業を終わらせる必要があり、外部の土留め工事は急ピッチで進められました。
■ 外部土留め工事 写真に写っているように、道路の片側に沿って新たに設けられた擁壁構造が確認できます。この部分は既存の水田に隣接しており、水管理や沈下を考慮したうえで、安定した構造体を構築する必要がありました。工事初期段階では、雨天による湛水リスクや軟弱地盤の処理などに細心の注意を払って施工が進められました。

■ 路盤工事(舗装下地) 土留め工事完了後は、拡幅された部分に対して路盤の整備が始まりました。使用された路盤材は、荷重分散と排水性を両立するための仕様となっており、今後の舗装工程に向けた安定性の高い地盤づくりが目的です。 また、既設の道路と新設部の段差を極力なくすため、丁張やレベル管理を厳密に行い、交通開放後もスムーズな乗り心地が得られるよう施工精度にもこだわっています。

■ 電柱移設による工程調整 本工事の中でも最大の課題となったのが、既存電柱の移設に伴う工程の停滞です。新設歩道部分に電柱が残置されているため、最終的な舗装・縁石工事を行うには電柱の撤去・移設が不可欠です。しかし、関係電力会社との協議のうえ移設日程が決まるまで、現場作業は一時的に休工となっています。 このような第三者機関との連携が必要な工事では、柔軟な工程調整とコミュニケーションが極めて重要であり、工事監督者や発注者との調整が日々行われています。
【施工中の安全対策と地域対応】
工事中は片側通行規制が敷かれ、カラーコーン・バリケード・誘導員による安全対策が徹底されています。特に農繁期には農業関係者の通行も多く、農業車両が通行可能な幅を確保しながら作業を進めました。 また、沿道の住民や田畑を管理する農家との関係性にも配慮し、丁寧な説明と現場対応を行いながら信頼構築に努めています。

【今後の見通しと期待される効果】
 電柱移設後は、舗装仕上げおよび縁石・側溝・ガードレールといった附帯構造物の施工が予定されています。これらが完了すれば、車道と歩道が明確に分かれ、視認性の高い交通環境が整備されます。 完成後は以下の効果が期待されています: * 歩行者と車両の分離による交通事故リスクの低減 * 高齢者・通学児童にとっての安全確保 * 視界確保と雨水排水性の向上による快適な走行性 * 地域住民の利便性と移動の自由度の向上 また、地域の都市基盤の一部として、将来的なさらなる整備(信号機・街路灯・横断歩道設置など)への発展も視野に入れた設計とされています。 このように、宇都宮向田線の拡幅工事は、地域の安全・快適な交通環境を支える重要な社会基盤整備として位置付けられています。今回のような現場では、土木技術だけでなく、地域調整力・工程管理力・安全配慮力など、総合的な施工管理能力が問われる現場であると言えます。
株式会社 司工業
 
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栃木県知事許可(般-5)第15679号
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